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2011/1/25

子供の手が抜けるとは?

今日も寒いですね(>_<)

この時期の朝は布団から出にくいです・・・。

さて、先日もわざわざ遠くから自転車で来られたお母さんがおられましたが

今回は子供の「手が抜ける」ことについて少しお話を。


医学的には「肘内障(ちゅうないしょう)」と言います。

学齢前の、主に2〜4歳ごろの小児特有の障害で、

「こっちにおいで!」というような感じで手を強く引っ張ったりすると発生し

急に子供は肘の辺りの痛みを訴え泣きだします。

だいたいのお子さんは下の写真のように

手のひらを下に向けて軽く肘を曲げたままあまり動かさなくなります。




当院に来られた中では、変に寝返りした際になったというお子さんもおられました。

その時どうなっているかというと、前腕には2本の骨がありますが

手のひらを上に向けた状態で、その外側の骨(橈骨)の一番上(橈骨頭)にある

輪ゴムのような靭帯(橈骨輪状靭帯)が、あるべき場所から逸脱してしまっている状態です。

いわゆる「亜脱臼」ということになります。





また、何度も抜けるお子さんはおられますが、これは小児時には体、特に肘の関節が

まだ発育途中であるために起こるもので、、成長するに従って自然に抜けなくなります。

ですから、よく言われる「脱臼は癖になる」というようなものではないので

心配はいりません(^_-)

もしも手が抜けたかな・・・?と思われたら

お近くのちゃんとした整骨院に行ってみてください。

麻酔の注射などの処置は全く必要ないですし

軽いものならば、ものの3秒で治りますよ(^O^)/