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2012/3/28

膝にたまった水を抜くとクセになる

もう3月も終わりだというのに、いつまでも寒いですね〜(>_<)

最近はというと、京都マラソンやらなんやらで疲れていたこともあって

トレーニングをサボり気味です・・・(^_^;)


さて、みなさんもたまに耳にする話かと思いますが

「膝にたまった水を抜くとクセになる」

ということについてお話を。


まず、この都市伝説的な話は誰が言い出したのかわかりません(笑)

初めに答えを言ってしまうと、厳密に言えば全くの「ウソ」です。

ここで言う「水」というものは関節液(滑液)といって、もともと関節の中にあるものです。

その「水」があることで関節の動きを滑らかにしたり、衝撃を緩和したりしているわけです。


例えばその関節の中で、捻挫などの怪我をしたことによって炎症が起こったとしましょう。

するとその関節を「守らなあかん!」と、体が反応して

関節にかかる負担を減らそうとして水の量を増やすわけです。

この状態がいわゆる「水がたまっている」というものです。


では、この状態で水を抜いたとします。

水を抜く → 突っ張った感じがましになる → 根本の炎症は治っていない

→ また水がたまる → 水を抜く → 突っ張った感じが・・・

と、えんえん同じことの繰り返しになります。

この状態を誰が言い出したのかわかりませんが、「水を抜くとクセになる」と言っているのだと思われます。


ようするに、水のたまる原因・根本である「炎症」を治さない限り

何度でも体の反応として水がたまるということです。


水がたまりすぎて、あまりにも突っ張り感や痛みがひどいとか、膝の曲げ伸ばしが辛い・・・

という以外は、私個人的にはなるべく抜かずに治した方がいいと思っています。

整形外科の先生でも、このあたりの見解はまちまちのようですが。


最近は情報化社会で、簡単にインターネットや雑誌でいろいろな健康の話題も溢れています。

中には医療に携わる人がみれば、疑問に感じるものも多々ありますし

こちら側で本当のものを見極めて、判断するということも必要じゃないでしょうか?

一時話題になった食べログの口コミ操作もその一つだと思います(>_<)