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2015/3/23
子供のカラダの変化、身体の使い方
桜の開花宣言が続いています
お花見しながらバーベキュー
・・・最高ですね!
さておき、先日とある講習会で聞いた子供のカラダの変化についてですが、
私自身、日頃の仕事で感じていたことですが
「近年の子供の運動能力の低下が著しく、将来のロコモティブシンドロームの予備軍になりうる・・・」
という話です
そもそもロコモティブシンドロームとは・・・
運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を
「ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ、和名:運動器症候群)」といいます。
進行すると介護が必要になるリスクが高くなります。
(「日本整形外科学会公認 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト」より抜粋)
このロコモの予備軍になりうる身体の変化が、今の子供たちに出てきているという話で
昨年のNHKのクローズアップ現代でも放送されたようです
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3489.html
当院にも小・中・高校生で部活や運動をしている子供さんが来院されます
している競技にもよりますが、多くは下半身の「脚」や「腰」に異常を訴えて来られます
痛めるのはもちろん練習量や運動量にもよりますが
各種の運動検査をしてみると驚くことが多々あります
「仰向けに寝た状態から手を使わずに、足の反動なしで起き上がることができない」
「バランスディスクの上で5秒も立っていられない」
「ストレッチポールの上に、ただ寝転がっていることができない」
先日のブログにも書きましたが、「正しく手を振って歩くことができない」
・・・などなど、ウソのような本当の話に出くわすことは少なくありません
部活を一生懸命やっているし若いから、筋力はあるはずなのになぜ・・・?
答えは単純で
「正しい身体の使い方がわかっていない」
ただそれだけです
使い方が間違っていれば、身体の連動性が失われます
→ そのためバランスが崩れ、一部分に負荷が多くかかる
→ 痛めてしまう
野球のピッチングフォームが悪ければ肩や肘を痛めるのと同じですね
「技術」を教えることは必要なのかもしれません
しかし、ケガをしない・しにくい身体にするためには
基本的な「身体の使い方」を身体に覚えさせることが第一だと思います
(最近は子供向けに体育の家庭教師もあると聞きますが・・・すごい時代ですね )
これはなにも若い人だけに限ることではなく、お年寄りの方にも言えることで
人間はすごくかしこい生き物ですから、あまり使っていない筋肉や痛めた部分は
しっかりとその筋肉の動かし方を意識的に再教育しなければ、
そこをかばって、その部分を使わない動き方を無意識にしてしまいます
その結果、身体のバランスが崩れて余計に他のところに無理が生じたりします
それはただ「歩く」ということや、ただ「走る」という動作にも表れます
「若い女性の歩き方」などがわかりやすいでしょうか?
高いヒールをはいて、チョコチョコと鶏のような歩き方をする人っていますよね?
そんな歩き方をするくらいなら、そんなに高いの履かなきゃいいのにと思ってしまう私は
おっさんでしょうか・・・(笑)
さておき、データを取っていないのでちゃんとした根拠はないですが
おそらくこういう女性のほとんどは骨盤が後ろに傾いて
お腹まわり、「体幹」の筋肉をほとんど使っていないで、猫背で歩いているはずです
脚に負担がかかって、だるさやむくみやすいとか
もうひとつ言えば若いのに下腹がぽっこりしているのではないかなー?と思います
話がだいぶ逸れてしまいましたが
子供たちの運動能力向上のためには、特に脳神経系が発達する8歳くらいまでの期間に
公園で元気に走り回って遊んで、いろいろな身体の動かし方をする機会を多くもつことで
自然と身体の使い方を身につけたりする事なのだと思います
スポーツそれぞれの動き方については、おいおい大人の指導者がちゃんと教えてあげればいいですね
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