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2019/12/20

痛みの原因は歳を取ったから?

ほんの少しの間、ふっ・・・と気絶しているうちに秋を通り越し

季節はもう冬に・・・それも年末という(^_^;)

年明けには大阪ハーフマラソン、泉州国際マラソンにエントリーしているので

しっかり調整していきたいところ

走る予定の皆さん、完走を目指して頑張っていきましょう!


さて、少し前にプレジデントオンラインで以下の記事がアップされていました


この記事中ではなぜ痛みが取れないのかや

どのような整形外科医が良い医師かについて書かれています

ご興味のある方は上のリンクから読んでみてください


この記事の一部を引用すると

「整形外科が扱う症状は膝関節炎など、加齢による痛みが多い」とありました

事実、うちに来られる年配の患者さんが整形外科で医師の方から

「歳のせいやな~、仕方がないね」と言われた、ということは少なくありません


でも、これっておかしいと思いませんか?

どこがって・・・

年配の方でも痛みなく過ごしている人もたくさんいます

身体が前に半分に折れたような状態で杖をついて歩いている人でも、背中や腰に痛みがない人もいます


その他にも

「画像診断で飛び出した椎間板(ヘルニア)が痛みの原因ではないかと特定して、

手術で切除しても、「まだ痛い」「しびれが残る」と患者が感じることはしょっちゅう。再発することも少なくない。」

と、この記事にあります


皆さんのまわりにもこのような方がいると思います

でもこれって矛盾していませんか?


本当に痛みが加齢のせいなら、歳を取れば誰でも同じように、同じ所に痛みが出るはずです

でも実際は、加齢とともにみんなが同じように痛みが出るわけではない

これらの痛みが出ている人のほとんどは筋筋膜性の痛みです

加齢とともに運動量が減り、適度に身体を動かす機会が減る

→ 筋肉は伸び縮みする機会が減る

→ 機会が減ると萎縮したり、固まってしまって筋肉・関節の動きが悪くなる

→ 身体の生理的現象で痛みが出る



ヘルニアが腰痛やしびれの原因なら、手術をして飛び出した椎間板を切除してしまえば

痛みはなくなり、しびれもなくなるはずです


うちに来院された患者さんの中にも

「ヘルニアだから手術をしましょう」と言われた・・・という人はおられますが

施術を通して手術することなく改善されています



また、ヘルニアについては過去ブログでも書きましたが

腰痛がない人の76%にヘルニアが見つかったという研究結果がもう24年も前、1995年に発表されています

その後の研究ではヘルニアが原因の腰痛は全体の3%程度しかないことが分かっています

ようするに「ヘルニアが腰痛の原因となることはほとんどない」ということです

それでもいまだに「ヘルニアだから手術をしましょう」というのは少し違和感を感じざるを得ません



症例

67歳♂

歩くのも辛い程の右側おしりの強い痛み、ふくらはぎ・すねのしびれ感

整形外科で末梢神経障害と診断されるも、薬を処方されただけで改善なく来院

各種徒手検査ののち施術、1度目の施術で痛みは半減

そのあと1ヶ月ほど週1回程度の施術を行い、仕事・日常生活を問題なくできるくらいに改善




この方はわりと年配ですし、しびれなどの症状からヘルニアと言われていたかもしれません

しかしその原因は、殿筋群、腸腰筋に起因する筋筋膜性の痛みです

加齢のせいでもヘルニアのせいでもありません


正しく理解し、きちんと管理、適切な施術を受けることで改善できるものは数多くあります